お問い合わせフォームの入力項目は何が必要なのか?作成ポイントを解説

フォームの項目が多すぎるとユーザーが離脱し、少なすぎると必要な情報が得られません。そのため、お問い合わせフォームを作成する際に、以下のような悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか?

どのような項目を設定すべきか悩んでいる
入力完了率を高めるための最適化の方法を知りたい

この記事では、お問い合わせフォームの最適化のメリットと具体的な方法を詳しく解説します。お問い合わせフォームについて悩んでいる方はぜひ最後まで読み、悩みを解決してください。

お問い合わせフォームの最適化を行う3つの理由

お問い合わせフォームの最適化は、ビジネスにとって重要な施策です。EFO(Entry Form Optimization)対策を行うことで、さまざまなメリットが得られます。以下に、その主な理由を3つ挙げて説明します。

■|1. 即効性が高い
■|2. 離脱率を改善できる
■|3. 入力完了率を高める

1. 即効性が高い

お問い合わせフォームの最適化は即効性が高く、事業の売上に直接関わるため、改善することで迅速な効果が期待できます。

具体的には、ユーザーが問い合わせをしやすくなることで、顧客の関心を逃さず、即座に対応できるようになります。これにより、コンバージョン率が向上し、売上の増加が見込まれるでしょう。

例えば、フォームの入力項目を簡素化するだけで、ユーザーの離脱を防ぎ、問い合わせ数を増加させることができます。

2. 離脱率を改善できる

フォームの項目数が多いと、ユーザーは途中で離脱しがちです。見た目で項目が多く感じられるだけで、ユーザーは手間を感じてしまいます。

そのため、必要最小限の項目に絞り、ユーザーにとって負担の少ないフォームを作成することが重要です。

例えば、必須項目と任意項目を明確に分けることで、ユーザーは必要な情報だけを入力することができ、ストレスを感じることなく問い合わせを完了できます。これにより、離脱率を大幅に改善することが可能です。

3. 入力完了率を高める

ユーザーの手間を省くことで、入力完了率を高めることが可能です。フォームの入力が簡単であればあるほど、ユーザーは最後まで入力してくれる可能性が高まるでしょう。

例えば、入力補助機能やプレースホルダーを活用することで、ユーザーが何を入力すれば良いかを明確に示すことができます。

また、モバイル端末からのアクセスにも対応することで、場所を問わず簡単に問い合わせができるようになるため、入力完了率が向上し、問い合わせの増加が期待できます。

お問い合わせフォームに必要な項目例

お問い合わせフォームに必要な基本的な項目について紹介します。必要な項目は「名前」「電話番号」「メールアドレス」「問い合わせ内容」の4つです。それぞれについて解説していきます。

名前

ユーザーの名前は最も基本的な情報の一つです。名前を入力させることで、個別の対応がしやすくなり、信頼感を高めることができます。特にビジネスシーンでは、名前を知ることでより丁寧な対応が可能となります。

名前を求める際には、フルネームを入力してもらう場合と、姓と名を別々に入力してもらう場合がありますが、後者の方がビジネスでは適しています。

電話番号

電話番号は、迅速な連絡を取るために必要な情報です。特に緊急の対応が必要な場合や、詳細な説明が必要な場合には、電話での連絡が有効です。

電話番号を入力してもらうことで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。ただし、電話番号の提供を必須にすると、抵抗感を持つユーザーもいるため、任意項目にすることが望ましいです。

メールアドレス

メールアドレスは、最も一般的で便利な連絡手段です。ユーザーが問い合わせた後に返信を受け取るためには、メールアドレスの入力が必要です。

メールアドレスを正確に入力してもらうために、確認用のメールアドレス入力欄を設けるようにしましょう。メールアドレスを入力する際には、適切なフォーマットであるかどうかを確認する機能を追加することも重要です。

問い合わせ内容

問い合わせ内容の欄は、ユーザーが具体的な質問や相談を記入できるスペースです。この欄は、ユーザーが自由に記入できる形式にすることで、詳細な情報を提供してもらうことができます。

また、必要に応じて、選択肢を設けることで、ユーザーが簡単に問い合わせ内容を特定できるようにすることも可能です。例えば「製品に関する質問」「サービスに関する質問」「その他」といった選択肢を設けることで、問い合わせ内容の分類がしやすくなります。

■|施策に合わせて項目を設置する

施策に合わせて項目を設置する

お問い合わせフォームの項目は、企業の営業体制や施策に合わせて柔軟に設定することが重要です。例えば、インサイドセールスとフィールドセールスで営業体制を分けている場合、架電したときに聞ける項目は問い合わせフォームに入れないようにするなど、戦略的に項目を決定することが効果的です。

具体的には、以下のような項目を状況に応じて追加または省略することができます。

状況に応じて追加すべき項目
部署名:B2B取引の場合、適切な部署に情報を伝達するために有用です。
従業員数:企業規模を把握し、適切な提案を行うための参考情報となります。
業種:顧客の業界特性を理解し、的確なソリューションを提案するのに役立ちます。
予算:商談の優先順位付けや、適切な製品・サービスの提案に活用できます。
導入時期:緊急性の高い案件を識別し、迅速な対応を行うために有効です。

これらの項目を適切に選択することで、営業活動の効率化と成約率の向上が期待できます。ただし、項目数が多くなりすぎると、ユーザーの離脱率が上がる可能性があるため、バランスを取ることが重要です。

また、フォームの設計段階で、収集した情報の活用方法や、個人情報保護法などの法規制への対応も考慮する必要があります。不必要な情報は収集せず、必要最小限の情報のみを収集するよう心がけましょう。

さらに、フォームの項目は固定化せず、定期的に見直しを行うことをおすすめします。ビジネス環境の変化や顧客ニーズの変化に合わせて、適宜項目の追加・削除・修正を行うことで、常に最適な状態を維持できます。

お問い合わせフォームの入力完了率を高める5つのポイント

お問い合わせフォームの入力完了率を高めるためには、いくつかの重要なポイントがあります。ここでは、そのポイントを具体的なデータを交えて紹介します。

■|1. 入力項目数を減らす
■|2. プレースホルダーの活用
■|3. 必須と任意を明確に提示する
■|4. レスポンシブ対応をする
■|5. EFO機能を使用する

1. 入力項目数を減らす

お問い合わせフォームの入力項目数を減らすことは、完了率を高めるための基本的な方法です。

WACULの調査によれば、入力項目が1つ増えるごとにユーザーの通過率は2%ずつ減少することがわかっています。したがって、必要最低限の項目に絞り、ユーザーの負担を減らすことが重要です。

2. プレースホルダーの活用

プレースホルダーを活用することで、ユーザーが何を入力すべきかを明確に示すことができます。

例えば氏名であれば「例:山田太郎」、電話番号であれば「例:03-1234-5678」のように具体的な例を示すことで、ユーザーはスムーズに入力を進めることができます。

また、プレースホルダーを使用することで、ユーザーの入力ミスを減らし、入力完了率を高めることもできます。

3. 必須と任意を明確に提示する

必須項目と任意項目を明確に区別することで、ユーザーは何を必ず入力しなければならないかを理解しやすくなります。

例えば、必須項目には「*」や「必須」と表示し、任意項目には「任意」と明示することが効果的です。これにより、ユーザーは負担を感じずにフォームを入力することができます。

この工夫により、問い合わせフォームの完了率は大幅に向上します。

4. レスポンシブ対応をする

モバイル端末からのアクセスが増えている現在、レスポンシブ対応は必須です。

総務省の「令和5年版情報通信白書」によると、インターネットユーザーの約70%以上がスマートフォンを利用していると言われています。そのため、スマートフォンからでも快適に入力できるフォームを設計することが重要です。

例えば、入力フィールドのサイズや配置を調整し、タッチ操作に適したデザインにすることで、ユーザーはストレスなくフォームを完了することができます。

5. EFO機能を使用する

EFO(Entry Form Optimization)機能を活用することで、入力フォームの最適化を図ることができます。EFO機能とは、入力ミスを減らし、ユーザーがスムーズに入力を完了できるようにするための機能です。

例えば、自動補完機能やリアルタイムのエラーメッセージ表示、入力内容の自動保存などが含まれます。これらの機能を活用することで、ユーザーのストレスを軽減し、入力完了率を向上させることができます。

EFOツールおすすめ比較10選!機能から選び方まで徹底解説

お問い合わせフォームを作成できるツール

お問い合わせフォームを作成する際には、便利なツールを活用することができます。ここでは、次の5つの代表的なツールについて紹介します。それぞれ見ていきましょう。

■|Googleフォーム
■|Contact Form 7
■|formrun
■|Tayori
■|HubSpot

Googleフォーム

\

プラン 金額
パーソナル 無料
Business Starter 680円/月
Business Standard 1,360円/月
Bussiness Plus 2,040円/月
Enterprise 要お問い合わせ

Googleフォームは、簡単に使えるフォーム作成ツールです。Googleアカウントがあれば誰でも利用可能で、質問形式やデザインのカスタマイズも自由にできます。また、回答は自動でスプレッドシートに保存されるため、データの管理も非常に便利です。

Googleフォームを活用したい方は以下のサイトをご確認ください。

Googleフォームの詳細はこちら

Contact Form 7

プラン 金額
FREE 無料

Contact Form 7は、WordPressプラグインの中でも非常に人気のあるフォーム作成ツールで、無料で使えます。Contact Form7では、シンプルなインターフェースで、コードの知識がなくても直感的にフォームを作成できます。また、カスタマイズ性が高く、スパム対策やメール送信機能も充実しています。

Contact Form7を活用したい方は以下のサイトをご覧ください。

Contact Form7の詳細はこちら

formrun

プラン 金額
FREE 無料
BEGINNER 3,880円/月
STARTER 12,980円/月
PROFESSIONAL 25,800円/月

formrunは、ビジネス向けの高機能なフォーム作成ツールです。ドラッグ&ドロップで簡単にフォームを作成でき、多様なテンプレートも利用可能です。分析機能やカスタマーサポート機能も充実しており、ビジネスの成長をサポートできます。

formrunを活用したい方は以下のサイトをご確認ください。

formrunの詳細はこちら

Tayori

プラン 金額
フリープラン 無料
スタータープラン 3,800円/月
プロフェッショナルプラン 9,400円/月
エンタープライズプラン 25,400円/月

Tayoriは、シンプルで使いやすいフォーム作成ツールです。問い合わせフォームだけでなく、アンケートや予約フォームなど多目的に使用できます。また、簡単な操作で美しいデザインのフォームを作成でき、メール通知機能や回答管理機能も備えています。

Tayoriを活用したい方は以下のサイトをご覧ください。

Tayoriの詳細はこちら

HubSpot

プラン 金額
無料ツール 無料
Marketing Hub Starter 1,800円/月〜
Starter Customer Platform 1,800円/月〜
Marketing Hub Professional 96,000円/月〜

HubSpotは、マーケティング、セールス、サービスの総合プラットフォームで、お問い合わせフォーム作成機能も提供しています。高度なカスタマイズ機能と分析ツールを備え、CRMと連携して顧客データを一元管理できます。

HubSpotを利用したい方はこちらをご覧ください。

HubSpotの詳細はこちら

まとめ

お問い合わせフォームの最適化は、売上に直結する重要な施策です。問い合わせフォームの入力項目を減らし、ユーザーの負担を軽減することで、問い合わせ完了率を大幅に向上させることができます。さらに、プレースホルダーの活用やレスポンシブ対応、EFO機能の導入など、具体的な対策を講じることで、ユーザーの利便性を高めることが可能です。

ぜひ、これらのポイントを押さえたフォームを作成し、ビジネスの成長を促進してください。